新素材“アップサイクルリノ”は着心地が良くてサステナブル！

2021.04.21

上質な天然素材を使用し、着心地や素材感にこだわったシンプルで実用的なアイテムが揃う「nest Robe / CONFECT（ネストローブ・コンフェクト）」。2021年春から始まった“UpcycleLino（アップサイクルリノ）”は、アパレル業界が抱える衣料廃棄問題と向き合ったアイテム。そのサステナブルな取り組みと共に着心地をレポート。

みんなが心地良い、完全循環型の新素材から生まれた“アップサイクルリノ”

環境に配慮するアパレルブランドが増えている今、「nest Robe / CONFECT」が取り組んだのは、服を作る際に必ず出る“裁断くず”を原料とした、完全循環型の新素材の開発。今まで廃棄していた裁断くずは、服を作るために必要な生地の約30％も占め、これらを再利用できないかと数年前から模索。協力工場と共に開発し、この春ようやく完成したのが“アップサイクルリノ”です。

裁断くずを細かく粉砕して綿（わた）の状態に戻し、オーガニックの綿と共に紡いで再び糸に。糸が均一ではないため織りづらく、ゆっくりと織る必要があるため、服に必要な生地にするまでにとても時間がかかりますが、元が上質な生地だからリサイクルでも、肌触りの良い柔らかくやさしい生地に仕上がります。

糸にできなかった裁断くずは固めてハンガーに。“アップサイクルリノ”商品を購入すると、こちらのハンガーが付いてきます。

元の生地の糸の太さが均一ではないなど、手間のかかる作業を経て生まれる“アップサイクルリノ”。「“スローファッション”がテーマの「nest Robe / CONFECT」。こうした取り組みが増えることで色んなブランドが環境に配慮した服を作り、着る側も、売る側も、生地の産地も、みんなが心地良く過ごせる世の中になると良いと思っています（スタッフ小松さん）」。

天然染めの製品が多いブランドだからこそ生まれた、やさしい風合いが魅力

ワードローブで活躍するシンプルで実用的なアイテムと言えば、Ｔシャツなどのカットソー類。“アップサイクルリノ”では、同じ生地を使ったパターン違いでＴシャツとチュニックを用意しています。カラーはいずれもオフホワイト、ラベンダー、チャコールグレーの3色展開。ボトムを選ばないやさしいカラーなので着回し力も抜群です。

同じ生地を使ったパターン違いのＴシャツ（奥）とチュニック（手前）。「オーガニックコットンを混ぜることで柔らかく風合いの良いサラサラとした質感です（小松さん）」。

透け感がなく1枚でも安心して着られます。〈nest Robe〉Tシャツ“天竺ビッグTee”（10,450円）。

“天竺ビッグTee”よりもボリュームを持たせたパターン違い。〈nest Robe〉Ｔシャツ“天竺長丈Tee”（12,100円）。

“天竺長丈Tee”を着用した様子。前身頃が少し短く、前から見るとすっきりしたシルエット。脇部分に切り替えがあり、バックスタイルではボリュームのあるチュニックスタイルになっています。着込むほどに肌に馴染む柔らかな生地で、夏の蒸し暑い日でも快適に過ごせそう。

もうひとつのおすすめが、淡いミントとピンクの2色で展開する軽やかな印象のシャツワンピース。“アップサイクルリノ”のやさしい素材感を生かした、ボリュームたっぷりのシルエットです。縦糸に「nest Robe / CONFECT」定番の平織りリネンに使用している60番手リネン糸、横糸に27番手の“アップサイクルリノ”の糸を使った、薄く透け感のある生地で作られています。