【MOLNODA】代表・山本さんにインタビュー。“偏りは、愛だ”を謳うグルメボウルが生まれたきっかけとは?
2021.12.22
2021年10月10日(日)に地下1階大名古屋マルシェに仲間入りした【MOLNODA(モルノダ)】。独自の注文システムには戸惑う方も多いという“ちょっと変わった店”にした理由や、注目を集めるために行なった仕掛けについて話を聞きました。
野菜や肉という普遍的なものをカスタムして“自分の偏り”を表現できる場にしたい
家業が酒屋ということもあり、これまで日本酒バーなど夜の飲食店をメインに事業展開していた山本さん。“次は昼業態をやりたい”と、総勢30名ほどのプロジェクトチームと共にリサーチを重ね、作り上げたのが【MOLNODA】です。「これからは美容も健康も医療もカスタマイズする時代。食もより自分に合う物を選べるようになるべき。そんな自分の偏りを表現できる場を作りたいと思ったのがきっかけです」(山本さん)。
【MOLNODA】 代表の山本将守さん。
【MOLNODA】の人気メニュー。手前/ほうれん草とロメインレタスのベースに、鶏もも、鶏むね肉、茹で卵、アボカドなどをトッピングした「No_24」(1,400円)、奥/ほうれん草のベースに牛もも肉100g、茹で卵、アボカド、ライスをトッピングした「No_41」(1,500円)。
ゆくゆくは海外展開も視野に入れていることから、選んだ食材は世界共通で普遍的な「野菜」と「肉」。「よくあるサラダバーではきちんとした肉が食べられないし、肉をメインとしたレストランでは野菜に力を入れている店は少ないからそれを解消したかった。さらにサラダのカスタムというと“意識高い系”という偏見もある。そんな考えを無くし、ボウルの中でそれぞれのライフスタイルを表現できる店を目指しました」(山本さん)。
牛モモ、牛ハラミ、鶏モモ、鶏ムネと揃う肉のトッピング。良い素材を適切な調理法で提供するため、最初は仕入れの肉が解体される屠畜場(とちくじょう)で研修を受けたスタッフのみが厨房を担当し、スタッフ指導をしたそう。
独自のカルチャーやシーンを提供することで注目を集める。大名古屋ビルヂング店はアート的なアパレル店をイメージ
商品価値はもちろん、デザインやコンセプトで化粧品や服を選ぶように食も選んで欲しいという思いから、飲食店らしくない店構えをしているのも【MOLNODA】の特長。鮮やかなグラデーションが目を引くカウンターや、キャッチーなカラーのテイクアウトボックスなど、近未来的でありながらどこか懐かしさを感じるデザインでまとめられています。
カウンターは、フランスのファッションブランドのディスプレイも手掛けるアクリルデザイナーによるもの。赤から緑のグラデーションは野菜をイメージしたカラーなのだとか。
グルメボウルとドレッシングは、ピンク・緑・黄色の鮮やかな3色の専用ボックスに入れて提供。食べ終わった後に箱に入れて持ち歩けば、汚れた容器を隠すことができるという配慮も。
「ネットの評価を見るだけではなく、実際に店に訪れて【MOLNODA】を体感して欲しいので、驚く仕掛けや、それを目的に人が集まるカルチャーを作りたいと思っています。タッチパネルの注文はわかりづらいとクレームも多いですが(笑)誰だって初めて出合うものには戸惑いますよね。でも、驚いてほしいから、あえてこのようなオペレーションにしました」(山本さん)。
カウンター上にあるオーダー方法の説明書。ベジタリアンボウル・トレーナーボウル・フーディーズボウル・ワーカーボウルと4つのカテゴリーに分かれ、さらにトッピングを選べるシステムが分かりづらいと言われることも多いそう。
注文の仕方が分からない場合、大名古屋ビルヂング店ではスタッフが丁寧にレクチャー。その際、カウンター越しではなく、アパレル店のように同じ目線に立って接客をしています。
山本さんのこだわりは店舗デザインからキッチンに置かれる什器の隅々まで。冷蔵庫は中の棚と取っ手をカスタマイズし、オリジナルで仕上げたもの。
コロナ禍の時代、少しでも名古屋の人たちを食で活気付けたいと話す山本さん。「名古屋に来たら名古屋めしも良いけど、良い素材を使った身体に良い【MOLNODA】食べたいよねって思ってもらいたい。実際、アスリートの方々にはよく利用いただいていますし、新幹線利用客の方にも立ち寄っていただけているので、新たな名古屋名物として浸透していけたら嬉しいです」(山本さん)。
【MOLNODA】のグルメボウルに関する記事はこちら
【MOLNODA】代表・山本将守さんのInstagramはこちら
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