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身に着けるものを見直そう。『サステナブル大名古屋』FASHION編

特集記事

2022.05.04

よく目や耳にするようになった“サステナブル”や“サステナビリティ”といった言葉。「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」を意味するこれらの取り組みは、大名古屋ビルヂングでも行っています。この記事では、個性豊かなショップが取り組むファッションに関する“サステナブル”を紹介します。

オーガニックテキスタイル世界基準認定のオーガニックコットンを使用したデニム

DENHAM〉デニム「RAZOR MII6YPS」(55,000円)

2008年にオランダ・アムステルダムに誕生した〈DENHAM(デンハム)〉は、国際的にも名高いイギリス人のデニム職人ジェイソン・デンハムによって設立されたブランド。デニム「RAZOR MII6YPS」は、オーガニックテキスタイル世界基準“GOTS”認定のオーガニックコットンのデニム生地を採用した今春の新作です。

シルエットは、太ももに程良くゆとりがあるため細すぎず、テーパードによって全体的にすっきりと見える定番の“テーパードスリムフィット”。縫製、洗い加工すべてがイタリアで行われているこだわりの1本です。

生地が認定された“オーガニックテキスタイル世界基準”とは、原料がオーガニックであること、環境・社会的に責任ある製造方法であること、トレーサビリティ【*】があること、正しくラベリングされていることなどが国際的に定められたルール。【DENHAM】では、この他にも、一般的な製法よりも少ない水でデニムの色落ち加工が可能な革新的な染料を使用したり、5%のオーガニックコットンと40%のリサイクルデニムを採用したアイテムなどを定期的にリリースし、お洒落と環境保全を両立した、こだわりのモノづくりを行っています。

【*】「その製品がいつ、どこで、誰によって作られたのか」を明らかにすべく、原材料の調達から生産、そして消費または廃棄まで追跡可能な状態にすること。

ボタンフライに隠れたトリコロールカラーのボタンがさり気ないポイント。〈DENHAM〉のロゴもイタリアらしいカラーで刺繍しています。

廃棄を減らすことで環境保全を意識“必要なものをだけを作る”オーダースーツ

「オーダースーツ」2着セット52,800円~(1着あたり26,400円~)

創業90年を越える老舗生地問屋が直営する、本格オーダースーツ専門店【GINZA Global Style COMFORT(ギンザ グローバルスタイル・コンフォート)】。“オーダースーツを、ビジネスマンの皆さまにもっと気軽に楽しんでほしい”、“オーダースーツの新しい在り方を提案していきたい”という思いから生まれたブランドです。

オーダースーツは既製服と違い“必要なものだけを作る”ため、売れ残り廃棄などの無駄がありません。お客さまひとり一人が望む商品のみを生産し、永く愛用していただくことで、お客さまにも環境にも優しいブランドを目指しています。

また、スーツの主な材料である生地(服地)においても、サステナブルを推奨するブランドを積極的に取り扱っています。例えば、イタリアの名門服地メーカー〈REDA(レダ)〉社は、工場などで使用する電力は太陽光パネルを活用したり、染料後の水は十分に浄化してから自然界に戻すなど、20年以上前からすべての工程で環境を意識した取り組みを行っています。

他のサステナブルな取り組みとしては、スーツをお渡しする際に必ず必要となる包装についても、環境を意識したものを取り入れています。ショップバッグは創業時からプラスチック製のものを使用せずに紙袋を。テーラーバッグに関しても、環境に悪影響を及ぼすと言われている可塑剤(かそざい)を使わず、柔軟で無害なEVA(エチレンビニルアセテート)を使用しています。

アメリカ食品医薬品局(FDA)認可済みの素材“EVA(エチレンビニルアセテート)”を使用したテーラーバッグ(右)など。

職人の板締め絞りをプリントした 日本製の“地産地消”アイテム

〈β〉レディスシャツ「板締めプリントTシャツ」(25,300円)

with Sports Mind”をテーマに、スポーティーで洗練された大人のニュースタイルを提案する【β LADIES&MEN(ベータ・レディス&メン)】。この春新たにリリースした「板締めプリントTシャツ」は、ナイロン素材のさらっとした質感の前身頃と、リネン100%製天竺の後身頃の異素材ミックスが楽しい1枚。前身頃は、職人が手作業で板締め絞りを施したオリジナルの絞り染めプリントを配置した、シンプルながら目を引くデザインです。

昨今、環境への負荷が少ないことや、安心感・ぬくもりのある心地良さから、天然繊維に注目が集まるアパレル業界。中でもリネン(亜麻)は、吸水発散性や通気性に優れていて、汗ばんでも密着せずに涼しさを感じられるため、冷房機器などのエネルギーを使わずに涼しく過ごしたい夏には欠かせない素材と言えます。

また、リネンは、あえて水を与えなくても雨と光があれば育つエコな植物。繊維から種、根に至るまで一切捨てるところがなく、製品から資材、肥料などに有効活用ができると言われています。すべてが無駄なく使用でき、かつ地球環境に優しいリネンは、究極のサステナブル素材と言えます。

通年の定番人気がありつつ、毎月メインテーマを変えることで、大量生産をせず、在庫リスクを最低限に抑えています。

裁断くずから生まれたサステナブル素材“UpcycleLino”によるデニムシリーズ

ジャケット(各26,400円)、タートルカットソー(各9,900円)以上すべて〈UpcycleLino〉※価格がないものは、参考商品です。

nest Robe / CONFECT(ネストローブ/コンフェクト)】が2021年春から始めた“UpcycleLino(アップサイクルリノ)は、アパレル業界が抱える衣料廃棄問題と向き合ったプロジェクト。服を作る際に避けて通れない“裁断くず”は、服を作るために必要な生地の約30%も占めると言われています。これらの裁断くずを再利用できないかと模索し、完全循環型の新素材を、協力工場と共に数年がかりで開発しました。

UpcycleLino”は、裁断くずを細かく粉砕して綿(わた)の状態に戻し、オーガニックの綿と共に紡いで再び糸に。その糸は太さが均一ではないため織りづらく、ゆっくりと織る必要があるため、服に必要な生地にするまでにとても時間がかかります。しかし、〈nest Robe(ネストローブ)〉が取り扱う生地は元々が上質な素材のため、リサイクルでも肌触りが良く、柔らかく優しい生地に仕上がります。

そんな“UpcycleLino”シリーズから今季発売したデニムシリーズは、撚り合わせたグレー基調の再生糸を緯糸(よこいと)に、経糸(たていと)には中白状にインディゴ染めをした糸を織り合わせたエシカルなアイテム。綿と麻の混紡により、通常のデニムより軽く柔らかいのが特長です。

ゴミの出ない“循環型モノづくり”の一環として作られた糸・生地を使用した“UpcycleLino”。“エシカルファッション”を楽しみながら、地球に優しい取り組みに参加してみるのはいかがでしょうか。

左は裁断くず、中央は細かく粉砕した綿、右がオーガニックの綿と共に紡いで作った再生糸。“UpcycleLino”シリーズを購入すると、同じく裁断くずから作り上げたオリジナルハンガーが付いてきます。

『サステナブル大名古屋』GOURMET編/ITEM&SERVICE編

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